2014.08.23 (Sat)
八代亜紀はなぜ伊勢佐木町ブルースのスキャット部分をシュビドゥバと歌うのか
先日のテレビ東京「木曜8時のコンサート」。八代亜紀の伊勢佐木町ブルースは、またしてもシュビドゥバであった。
ご存知の通り「伊勢佐木町ブルース」は青江三奈の1968年の大ヒット曲。
日本レコード大賞歌唱賞を受賞した他、歌の舞台イセザキモールに歌碑があることでも有名である。
冒頭の「あん、あん」という喘ぎ声が特徴的な曲であるが、今回取り上げるのはその話ではない。
曲の後半「恋と情けの」の後のスキャット部分が問題なのだ。
適当に歌っているように聞こえるが、歌詞はちゃんとある。
「ドゥドゥビ ドゥビドゥビ ドゥビドゥヴァー」である。
レコード音源では、当然このとおり歌っている。
(56秒あたり)
曲のこういう部分は、歌い込んで行くうちにグダグダに変わって行くのだが、発売から14年後の1982年紅白のバージョンでも、青江三奈はちゃんと歌っている(ちょっと「ドゥ」が「ジュ」になりがちだが)。
(59秒あたり)
この曲は数多くの人がカバーしているのだが、「おふくろさん」騒動でも名高い川内康範の作詞ということもあってか、スキャット部分もみなちゃんと「ドゥドゥビ ドゥビドゥビ ドゥビドゥヴァー」と歌っている。
例えば徳永英明も正当派にドゥビドゥバである。
(56秒あたり)
しかし、そんな中、八代亜紀だけはなぜかこの部分を必ず「シュドゥビ ドゥビ ドゥビ シュビドゥヴァー」と歌うのである。
(3:26あたり)
更には青江三奈の目の前でもシュビドゥバなのだ。
(1:00あたり)
青江三奈が目の前でちゃんとドゥビドゥバで歌っているにも関わらず、亜紀はシュビドゥバで通す。
そして、今週、2014年も半ばになっても八代亜紀はシュビドゥバだった。
オリジナリティを出したいのか。それとも、八代亜紀にはそう聞こえているのか。
考えていたときにもうひとつ見つけた。
(1:05あたり)
なんと小林幸子もシュビドゥバ派だったのだ。
しかし、八代亜紀が「シュドゥビ ドゥビ ドゥビ シュビドゥヴァー」なのに対して、「シュドゥビ ドゥビ ドゥビ ドゥビドゥヴァー」と後半ドゥビドゥバに戻している。いわば折衷案である。
演歌界にはびこる伊勢佐木町ブルースシュビドゥバ派。
川内康範が存命なら、耳毛をなびかせながら叱責したかもしれないが、もう彼はこの世にいない。
そして元歌を正しく歌っていた青江三奈ももういない。
今後も歌い継がれるであろうこの曲で、今後シュビドゥバ派が優勢となるのか、それとも原理主義のドゥビドゥバ派が巻き返すのか。見守っていきたい。
ご存知の通り「伊勢佐木町ブルース」は青江三奈の1968年の大ヒット曲。
日本レコード大賞歌唱賞を受賞した他、歌の舞台イセザキモールに歌碑があることでも有名である。
冒頭の「あん、あん」という喘ぎ声が特徴的な曲であるが、今回取り上げるのはその話ではない。
曲の後半「恋と情けの」の後のスキャット部分が問題なのだ。
適当に歌っているように聞こえるが、歌詞はちゃんとある。
「ドゥドゥビ ドゥビドゥビ ドゥビドゥヴァー」である。
レコード音源では、当然このとおり歌っている。
(56秒あたり)
曲のこういう部分は、歌い込んで行くうちにグダグダに変わって行くのだが、発売から14年後の1982年紅白のバージョンでも、青江三奈はちゃんと歌っている(ちょっと「ドゥ」が「ジュ」になりがちだが)。
(59秒あたり)
この曲は数多くの人がカバーしているのだが、「おふくろさん」騒動でも名高い川内康範の作詞ということもあってか、スキャット部分もみなちゃんと「ドゥドゥビ ドゥビドゥビ ドゥビドゥヴァー」と歌っている。
例えば徳永英明も正当派にドゥビドゥバである。
(56秒あたり)
しかし、そんな中、八代亜紀だけはなぜかこの部分を必ず「シュドゥビ ドゥビ ドゥビ シュビドゥヴァー」と歌うのである。
(3:26あたり)
更には青江三奈の目の前でもシュビドゥバなのだ。
(1:00あたり)
青江三奈が目の前でちゃんとドゥビドゥバで歌っているにも関わらず、亜紀はシュビドゥバで通す。
そして、今週、2014年も半ばになっても八代亜紀はシュビドゥバだった。
オリジナリティを出したいのか。それとも、八代亜紀にはそう聞こえているのか。
考えていたときにもうひとつ見つけた。
(1:05あたり)
なんと小林幸子もシュビドゥバ派だったのだ。
しかし、八代亜紀が「シュドゥビ ドゥビ ドゥビ シュビドゥヴァー」なのに対して、「シュドゥビ ドゥビ ドゥビ ドゥビドゥヴァー」と後半ドゥビドゥバに戻している。いわば折衷案である。
演歌界にはびこる伊勢佐木町ブルースシュビドゥバ派。
川内康範が存命なら、耳毛をなびかせながら叱責したかもしれないが、もう彼はこの世にいない。
そして元歌を正しく歌っていた青江三奈ももういない。
今後も歌い継がれるであろうこの曲で、今後シュビドゥバ派が優勢となるのか、それとも原理主義のドゥビドゥバ派が巻き返すのか。見守っていきたい。
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