2014.04.04 (Fri)
裏「はやく起きた朝は…」としての久保みねヒャダ
フジテレビは三人組を作るのが好きな局である。
古くは「欽ドン!良い子悪い子普通の子」もフジテレビだし、八木亜希子・有賀さつき・河野景子のフジ女子アナ三人娘なんてのもあった。
現在は「僕らの時代」という、よくわからないつながりの三人を毎週集めて雑談させる番組も持っている。
そんなフジテレビが生んだ最も新しい三人組の番組といえば土曜深夜の「久保みねヒャダこじらせナイト」である。
久保ミツロウ、能町みね子、ヒャダイン(前山田健一)の三人が、トーク中心に遊び倒すこの番組。AMラジオとインターネットの濃い部分をさらに濃縮したような20分は、これまでのどの番組にも無かったテイストであり、間違いなくテレビ史の1枚を飾るプログラムと言ってもいい。
しかし、フジテレビには番組開始から20年を誇るもうひとつの三人組番組がある。
磯野貴理子、松居直美、森尾由美の「はやく起きた朝は… 」である。
あれ「おそく起きた朝は… 」じゃなかったっけ?いや、「おそく起きた昼は… 」だろうと思う人もいるであろう。どれも正解である。時間帯が移るたびに、タイトルを微妙に変更しており、現在は、日曜朝6:30という老人と部活少年くらいしか起きていない時間からやっているので「はやく起きた朝」に変わっているのである。
この二つの番組は意外にも似ている。
・両番組とも、三人が、ときには視聴者からのハガキに基づき、ときには自らの発想でゲームやトークをする。
・三人組の略称がある(久保みねヒャダ/森の磯松)
・センターにはよくしゃべり、トークを引っ張るリーダー格(久保ミツロウ/磯野貴理子)
・サイドにはリーダーに冷静に突っ込みながらもノリを合わせられるサブリーダータイプ(能町みね子/松居直美)
・逆サイドには比較的一歩引いた可愛い担当タイプ(森尾由美/ヒャダイン)
・三人はトーク中、ほとんど座って動かない。
・トークゲストを呼ぶことはほとんどなく大半のことが三人で完結する。
・視聴者を入れたトークライブもたまに行う。
更に言うと、両三人組とも、老人になっても老人ホームでいっしょに暮らしてそうな感じがする。これは、まるっきりの主観だけれども。
しかし、こんなにもフォーマットが似ているにも関わらず、二つの番組はまるでテイストが違う。
チープな言葉で喩えるならば、片やサブカルどっぷり、片やむきだしのファンシー。自意識の発露と無意識の暴走。
久保みねヒャダが高橋真麻主演のドラマのプロットを考えているその頃、はやく起きた朝は… では視聴者からもらった絵手紙をひたすら褒めている。
能町みね子がマーブルシュッドの北海道柄ワンピを着ている頃、森尾由美は相も変わらずPINK HOUSEを着ている。
おそらくメイン視聴者は微塵もかぶっておらず、ベン図にするとキレイに丸が二つ書かれることだろう。
「はやく起きた朝は… 」が太陽とすれば、「久保みねヒャダ」は月。
光と陰。表と裏。加勢大周と坂本一生。
両番組は決して交わることなく対照的である。
けれど、フジテレビ王道の三人組フォーマットに則っている以上、行く末は恐らく変わらないはずだ。
対照的であるがゆえにこそ、きっと両番組は同じような道を歩み続ける。
私はここで予言する。
こじらせナイトは、いずれ時間帯が変わり「久保みねヒャダこじらせモーニング」とか「久保みねヒャダこじらせフライデー」とかになるだろう。
久保みねヒャダはCDを出すだろう。森尾由美、磯野貴理子、松居直美がそれぞれの頭文字をとった「森の磯松」名でCDを出したように。
久保みねヒャダの映画も出来ることだろう。5年前「はやく起きた朝は…」が「オンステージ THE MOVIE」として映画化されたように。というか、映画になってたことを知らない人も多いだろうが。
そして、「はやく起きた朝は…」が20年続いたように、久保みねヒャダも何のかんの言われながらも、きっと20年続くだろう。
そのときは、70歳を迎えた磯野貴理子率いる「はやく起きた朝は…」も40周年をむかえるのだろうけれども。
古くは「欽ドン!良い子悪い子普通の子」もフジテレビだし、八木亜希子・有賀さつき・河野景子のフジ女子アナ三人娘なんてのもあった。
現在は「僕らの時代」という、よくわからないつながりの三人を毎週集めて雑談させる番組も持っている。
そんなフジテレビが生んだ最も新しい三人組の番組といえば土曜深夜の「久保みねヒャダこじらせナイト」である。
久保ミツロウ、能町みね子、ヒャダイン(前山田健一)の三人が、トーク中心に遊び倒すこの番組。AMラジオとインターネットの濃い部分をさらに濃縮したような20分は、これまでのどの番組にも無かったテイストであり、間違いなくテレビ史の1枚を飾るプログラムと言ってもいい。
しかし、フジテレビには番組開始から20年を誇るもうひとつの三人組番組がある。
磯野貴理子、松居直美、森尾由美の「はやく起きた朝は… 」である。
あれ「おそく起きた朝は… 」じゃなかったっけ?いや、「おそく起きた昼は… 」だろうと思う人もいるであろう。どれも正解である。時間帯が移るたびに、タイトルを微妙に変更しており、現在は、日曜朝6:30という老人と部活少年くらいしか起きていない時間からやっているので「はやく起きた朝」に変わっているのである。
この二つの番組は意外にも似ている。
・両番組とも、三人が、ときには視聴者からのハガキに基づき、ときには自らの発想でゲームやトークをする。
・三人組の略称がある(久保みねヒャダ/森の磯松)
・センターにはよくしゃべり、トークを引っ張るリーダー格(久保ミツロウ/磯野貴理子)
・サイドにはリーダーに冷静に突っ込みながらもノリを合わせられるサブリーダータイプ(能町みね子/松居直美)
・逆サイドには比較的一歩引いた可愛い担当タイプ(森尾由美/ヒャダイン)
・三人はトーク中、ほとんど座って動かない。
・トークゲストを呼ぶことはほとんどなく大半のことが三人で完結する。
・視聴者を入れたトークライブもたまに行う。
更に言うと、両三人組とも、老人になっても老人ホームでいっしょに暮らしてそうな感じがする。これは、まるっきりの主観だけれども。
しかし、こんなにもフォーマットが似ているにも関わらず、二つの番組はまるでテイストが違う。
チープな言葉で喩えるならば、片やサブカルどっぷり、片やむきだしのファンシー。自意識の発露と無意識の暴走。
久保みねヒャダが高橋真麻主演のドラマのプロットを考えているその頃、はやく起きた朝は… では視聴者からもらった絵手紙をひたすら褒めている。
能町みね子がマーブルシュッドの北海道柄ワンピを着ている頃、森尾由美は相も変わらずPINK HOUSEを着ている。
おそらくメイン視聴者は微塵もかぶっておらず、ベン図にするとキレイに丸が二つ書かれることだろう。
「はやく起きた朝は… 」が太陽とすれば、「久保みねヒャダ」は月。
光と陰。表と裏。加勢大周と坂本一生。
両番組は決して交わることなく対照的である。
けれど、フジテレビ王道の三人組フォーマットに則っている以上、行く末は恐らく変わらないはずだ。
対照的であるがゆえにこそ、きっと両番組は同じような道を歩み続ける。
私はここで予言する。
こじらせナイトは、いずれ時間帯が変わり「久保みねヒャダこじらせモーニング」とか「久保みねヒャダこじらせフライデー」とかになるだろう。
久保みねヒャダはCDを出すだろう。森尾由美、磯野貴理子、松居直美がそれぞれの頭文字をとった「森の磯松」名でCDを出したように。
久保みねヒャダの映画も出来ることだろう。5年前「はやく起きた朝は…」が「オンステージ THE MOVIE」として映画化されたように。というか、映画になってたことを知らない人も多いだろうが。
そして、「はやく起きた朝は…」が20年続いたように、久保みねヒャダも何のかんの言われながらも、きっと20年続くだろう。
そのときは、70歳を迎えた磯野貴理子率いる「はやく起きた朝は…」も40周年をむかえるのだろうけれども。
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